青函連絡船(せいかんれんらくせん)は、ローカル役満の一つで、一気通貫を作り、その上で雀頭を北、残りの1面子に字牌の發をカンすることで成立します。この役の名前は、北海道と本州を結ぶ実在の青函連絡船に由来しており、牌のデザインと名前の洒落をかけたものです。別名「津軽海峡冬景色」とも呼ばれ、独特なユーモアが特徴的です。
青函連絡船の基本情報
翻数と鳴きの可否
- 翻数:役満(最上位の得点)
- 食い下がり:なし(鳴いても点数が下がることはない)
- 鳴きの可否:諸説あり
- 一気通貫部分や發のカンに鳴きを許可するかは地域やルールによる。
青函連絡船の成立条件
1. 發のカンが必須
青函連絡船は、字牌の發をカンすることが必須条件です。このカンは、以下のいずれの形でも認められます:
- 暗カン(手の内からカン)
- 明カン(鳴きからカン)
ただし、この役はローカル役であり、採用ルールによって条件が異なる場合があります。
2. 一気通貫の作成
一気通貫(123, 456, 789の連続する順子3つ)を完成させる必要があります。
- 鳴きの可否:一気通貫を鳴きで成立させることを許可するかどうかについて、明確な統一ルールはありません。地域の麻雀ルールや個々の取り決めで異なるため、事前に確認することが重要です。
麻雀カレッジ注:ルールの統一性
麻雀の解説サイトや文献を調査したところ、青函連絡船の鳴きを許可するルールが多くみられます。ただし、一部では門前限定(鳴き不可)とする解釈もあるため、遊ぶ際にはルールを共有することをおすすめします。
青函連絡船に似たローカル役
青函連絡船のように、交通や地名に関連するユニークなローカル役がいくつか存在します。以下に代表的なものを挙げます。
1. 東北新幹線
東北新幹線は、一気通貫を作り、そのうえで字牌の東または北を刻子にし、もう一方を雀頭にすることで成立します。この役も青函連絡船と同様に交通機関に由来しており、その成立条件の難しさから門前限定役満とされています。
- 翻数:役満
- 鳴き:不可(門前役限定)
- 特徴:揃える難易度が非常に高い
- 派生役:「東北新幹線グリーン車」という派生形も存在します。通常の東北新幹線に加え、字牌の白(グリーン車を象徴)を刻子にすることで成立する特殊な役です。
2. 東北自動車道
東北自動車道は、筒子(ピンズ)のデザインを車の車輪に見立てたローカル役満です。この役は、使用可能な牌が限定されており、特殊な条件を満たす必要があります。
- 使用可能な牌:筒子の2, 4, 6と字牌の東・北の5種類のみ。
- 成立条件:これらの牌を使い、全て刻子で構成された対々和を完成させる。
- 鳴き:可能(鳴きを認める役)
- 特徴:鳴きを認めるため、青函連絡船や東北新幹線に比べて若干揃えやすいとされていますが、それでも高い難易度を誇ります。
まとめ
青函連絡船をはじめとするローカル役満は、地域やルールによって採用条件が異なるため、プレイヤー間でのルール共有が非常に重要です。青函連絡船はその名前の由来や洒落た条件が魅力的で、麻雀をより一層楽しむスパイスとして親しまれています。
また、似たローカル役の東北新幹線や東北自動車道などと比較しながら遊ぶことで、麻雀の奥深さを感じることができます。ぜひ一度、これらのユニークな役満に挑戦してみてはいかがでしょうか?