長年パチスロを打ってきた人にとって、新しいパチスロが台頭してきました。
それはスマスロです。
比較的新しいため、従来のパチスロとどのように違うのか気になるところです。
また、パチスロとスマスロでは遊び方が若干異なり、スマスロを初めて打つ人は少し混乱するかもしれません。
スマスロが普及して一定の時間が経過していることもあり「スマスロって何?」と今さら恥ずかしくて他の人には聞けないでしょう。
今回はスマスロについていろいろと解説していきます。
興味が湧いた人は最後までお読みいただけると幸いです。
スマスロとは

”スマスロとは「スマートパチスロ」「スマートスロット」の略称で、従来のパチスロで使用されているメダルを使用せずに、電子情報のみで借りたメダル枚数や持ちメダル枚数を管理する新しいパチスロ機です。”
端的に言えば、メダル(コイン)の管理がアナログからデジタルに移管されたイメージです。
スマスロは2022年の11月から導入が始まりました。
スマスロの開発経緯や導入理由などいくつか諸説あり、下記でも紹介しますが、コロナ禍でパチンコ業界の衰退を救うため、内規が緩和されたことが大きな要因と考えられています。
また、従来のパチスロと違って出玉性能にも違いがあり、差別化を図れるようになりました。
スマスロとパチスロの違いとは

そもそもスマスロとパチスロではどんな違いがあるのでしょうか。
すでにご存知の方もあらためて違いについて知っておくとよいでしょう。
それでは主な違いについて紹介していきます。
遊び方とメダル(コイン)の有無
早い話、”メダルを実際に扱うかそうでないかの違いです。従来のパチスロではメダルを借りて遊戯を行い、景品を交換する際もそのメダルを使用しておりました。スマスロではメダルレスが取り入れられ、メダルが電子データで管理されているため、メダルを触ることがなくなっています。”
コロナ禍をきっかけに、メダルに触れなくても遊戯できるパチスロ機の本格的な開発が進みました。
メダルに触れなくて済むのは打ち手側よりも、むしろパチンコ店の店員の方かもしれません。
有利区間のゲーム数
パチスロ6.5号機の有利区間ゲーム数は4000Gが上限です。
”スマスロはこの上限が撤廃されたため、出玉性能の向上を期待できるようになりました。”
つまり、有利区間を切るためには基本的に差益獲得枚数2400枚のみとなったのです。(こちらに関しては6.5号機も同じ条件)
そのため、スマスロの有利区間ゲーム数が撤廃されたことで、マジカルハロウィン8のような1GあたりのAT純増枚数が少ないタイプで遊べるシステムが開発可能となりました。
逆に言えばパチスロ6.5号機の状態だとATに突入してから4000Gを経過すれば、マジカルハロウィン8のようなシステムだと差益獲得枚数2400枚取り切れずに終わってしまう可能性があるのです。
ゆえに有利区間のゲーム数が撤廃されたスマスロには可能性が広がりました。
規制緩和の度合い
パチスロの場合は6.5号機から6.6号機になっても有利区間ゲーム数は4000から少し増えて6000Gが上限となり、差益獲得枚数2400枚は変わらないため、大きく規制緩和されたとは言えません。
これに対してスマスロは日遊協や日電協などが定めた内規を規制緩和する形で、遊戯機の製作が可能となりました。
例えば北斗の拳についてですが、これまでは一度タイアップした作品は原則同じものを使用できませんでしたが、スマスロとしてデビューさせる分には問題ないという形で規制緩和がされたことで、スマスロ北斗の拳が4号機以来、復活を果たすことができたのです。
つまり、過去にタイアップ作品を再登場させることが可能になったことで、4号機や5号機に一世を風靡した有名な機種が、スマスロとして再登場させることが可能となったのです。
将来的にパチスロになり替わる存在!?スマスロが普及し始めている理由

スマスロが普及し始めていることで、将来的には従来席巻してきたパチスロ(6.5号機など)になり替わる存在へと環境が一変しつつあります。
スマスロが普及し始めているついて、主な理由を2つ紹介します。
コロナ禍で「非接触」の重要性が増した
2020年から新型コロナウイルスが流行し、ワクチンが国民に行き渡ってコロナウイルスが2023年5月に感染症法で5類に移行するまでの数年間、コロナ禍が続きました。
これはパチンコ業界において、とても痛手でした。
一時期は「3密」という言葉が浸透したこともあり、パチンコ店内そのものがコロナウイルスの接触場所として認知されてしまい、パチンコ店内は事実上開店休業状態が続いたのです。
つまり、パチンコ業界からすれば、ウイルスをどうにかして客を取り戻したいという思惑が透けてみえます。
パチスロに関していえば、メダルに直接触れるとコロナウイルスが付着するということがあってか、メダルに触れない「非接触」が可能なスマスロの重要性が台頭してきました。
何が言いたいのかというと、今後もコロナウイルスのような感染症が世界的に流行する可能性は否定できないため、メダルに直接触れないスマスロが普及していくのは自明の理なのです。
射幸性の高い機種が多く登場した
上記で紹介しましたが、内規における規制緩和が進んだことで、スマスロに限りますが斬新なゲーム性を持たせたシステムの開発が可能となりました。
下記でも紹介しますが、一例を挙げると「パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ」は、上位AT「超革命RUSH」に突入すると、状況によっては万枚が狙えるようになります。
ただ、通常時はなかなかシビアで、下手すると「ミミズモード」と呼ばれる出玉が増えずにむしろ徐々に減っていく状態に陥ってしまうため、ある意味射幸性の高い機種です。
最近ではヴァルヴレイヴ以外の機種でも射幸性の高い機種がどんどん登場しているので、6号機初期の頃を考えると徐々にお客さんがパチンコ店に戻ってきているといえます。
普通のパチスロでは難しい射幸性の高い機種がスマスロでは開発可能なので、スマスロが普及してくるスピードはむしろ上がるかもしれません。
スマスロを打ちたくなる理由について

人々はどうしてスマスロを打ちたくなるのでしょうか。
パチスロにはない魅力があるというのが1つの答えではありますが、他にも理由があるかもしれません。
大まかではありますが、打ちたくなる主な理由を2つ紹介します。
新しいバリエーションの機種が打てるから
スマスロは従来より規制緩和されたこともあり、出玉を増やすシステムが自由に製作できるようになりました。
従来はゲーム数や1セット継続率型のATなどが主流でしたが、最近ではST形式での擬似ボーナスを獲得して増やすしていく傾向の機種が増えてきました。
また、一部コアな機種では初期獲得枚数を押し順ベルのヒキ次第で出玉が増やせるような完全に打ち手次第で展開が左右されるシステムもあります。
これからもどんどん新しいバリエーションの機種が増えていくことでしょう。
6号機の初期では困難だった「万枚」という夢が狙えるため
上記で少し触れましたが、6号機の初期(6.1や6.2号機など)では、当時の内規が厳しかったこともあり、5号機時代は可能だった一撃万枚が6号機(正確には5.9号機も含む)になってからは不可能となりました。
射幸性を求めていた打ち手側からすると、当時は「面白くない」と感じて客離れを引き起こす要因になったそうです。
コロナ禍も相まって、パチンコ店からより客離れが深刻な状態となりました。
しかし、パチンコ業界が廃れることを危惧したのか、風営法の法律で縛られている外規以外で変えられる内規を変更して、スマスロでは事実上「万枚」を可能とする機種の開発を容認しました。
打ち手側からすれば、かつてのような射幸性の高い機種を打って万枚という夢に向かって打ち続けられる環境が整備されたことで、スマスロを打ちたくなるのでしょう。
実際にYouTube上では万枚達成の過程を動画にしたものがアップされています。
今でも打てる!?スマスロ人気機種5選
スマスロは万枚が達成できる機種やゲーム性が面白いものが人気機種として支持されやすい傾向にあります。
今回紹介する機種はどの点が面白いのか重点的に紹介しますので、興味を持った人は基本情報について個別にご覧ください。
スマスロ北斗の拳

スマスロ北斗の拳は4号機時代のラオウとケンシロウのバトルを忠実に再現し、継続率管理とすることで出玉増加のドキドキ感を味わえます。
また、4号機の時にはなかったストックシステムや上位ATの無想転生など、万枚獲得の可能性を高めてくれるシステムを追加したことで、多くの打ち手から支持されたかっこうです。
そのため、スマスロの新台が多数登場して群雄割拠となる中、埋もれることなく現在でも多くのホールで稼働しています。
モンキーターンⅤ

モンキーターンⅤは初代モンキーターンを踏襲し、スマスロとして生まれ変わりました。
初代のようにグランドスラムを目指してATがシナリオ継続率管理となっており、ハラハラドキドキさせる展開が打ち手の心を刺激します。
グランドスラムを達成すれば、初代にはなかったツラヌキ要素である「青島AT」に突入し、1Gあたりの純増枚数もアップします。
また、設定変更で1周期目の天国モードが選択されやすく初当たりとしてヒットしやすいことも打ち手側の支持を得ている要因と言えるでしょう。
からくりサーカス

からくりサーカスは、差枚管理型ATで初回は150枚を保証しています。激情ジャッジという演出を成功させることで、徐々に上位ATへと近づいていくシステムです。
しかも激情ジャッジという演出に成功すると最低100枚はもらえるため、むしろお得です。
激情ジャッジを3回成功させることで、「運命の一劇」という上位ATを賭けたCZに突入します。
この瞬間が打ち手側からすると一番ドキドキし、成功するか失敗するかで本当に運命が変わります。
支持を得ている要素があるとすれば、成功した時の「旨味」が関係しているのでしょう。
パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ

パチスロ革命機ヴァルヴレイヴはスマスロが導入された初期の頃ではありますが、多くの打ち手から支持を得ている理由は上位ATの「超革命RUSH」と「ハラキリDRIVE」の2つでしょう。
通常時は別として、AT中は心躍る展開が続きます。
超革命RUSHは継続率が90%で理論上は10回くらいは続きますが、レア役を引くと強制的に継続する(準備中のスイカは別)ので打ち手としてはまさに救いの手です。
また、ハラキリDRIVEは仮に100Gだった場合、1Gあたりの純増約7枚なので、これだけで約700枚獲得できるので、アツイのです。
L戦国乙女4

スマスロ戦国乙女4はAT中の出陣ボーナスやオウガイバトルがハラハラドキドキします。
出陣ボーナスはキャラに応じてゲーム数上乗せの性能が異なり、特にノブナガやイエヤスが選択されれば、上乗せ性能は桁違いとなり、覚醒カンスケやヨシテルが選択されれば、出玉トリガーとなります。
仮にATのゲーム数を消化したとしてもオウガイバトルで勝利できれば、ATに復帰でき、レア役を引けばチャンスとなるので、アツイです。
まとめ
今回はスマスロについて広く解説してきました。
パチスロとのはっきりとした違いはメダルに触れるか触れないかという物理的な点です。
それ以外だとスマスロはパチスロよりも規制が緩和され、より自由なシステムが開発可能となり、出玉を増やすシステムもバリエーションが豊富になりました。
また、スマスロが普及するにつれ、射幸性の高い機種も多く登場するようになり、相対的に万枚が出る可能性が高まりつつあります。
これまで一度も万枚を獲得したことがない人は、将来的に規制が強化される前にスマスロを打って万枚獲得を目指しましょう。